はじめに
Appleの広告キャンペーン「Think Different(シンク・ディファレント)」は、1997年に発表されました。
シンプルでありながら強烈なメッセージを放ち、世界中に大きな影響を与えた言葉です。
直訳すると「違う考えを持とう」。しかし、その背景にあるのは単なる「変わり者になれ」という意味ではありません。
「常識にとらわれなくたっていい、自分らしい視点で挑戦することの価値」を伝える強いメッセージなんだと思います。
「クレイジー」だっていいじゃん!「クレイジー」万歳!!
「Think Different」の広告の冒頭は、こんな一文で始まります。(しかもジョブズ本人の声です。)
Here’s to the crazy ones.
クレージーな人たちがいる。
冒頭の印象的な言葉の後にこのCMに登場するのは、アルベルト・アインシュタイン、ボブ・ディラン、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、リチャード・ブランソン、ジョン・レノン(オノ・ヨーコと共に)、バックミンスター・フラー、トーマス・エジソン、モハメド・アリ、テッド・ターナー、マリア・カラス、マハトマ・ガンディー、アメリア・イアハート、アルフレッド・ヒッチコック、マーサ・グレアム、ジム・ヘンソン(カエルのカーミットと共に)、フランク・ロイド・ライト、パブロ・ピカソと名だたるcrazy ones達!!
そして、ジョブズの言っている「クレイジー」とは、決してネガティブな意味での「クレイジー」ではないと思います。
周囲に理解されなかったとしても、自分の信じる道を突き進む人たちのことを、ポジティブな意味で「クレイジー」と言っているのではないかと私は思います。
だからなのか(?)、このCMを見ると、なぜか涙が出そうになります。
イノベーションを生み出した偉人たちは、当時の社会では「変わり者」と言われていたようです。これは今も同じなんだろうなと思います。
だけど、振り返ってみると、その「変わり者」こそが新しい未来を切り開いてきたのです。
常識にとらわれない視点。自分らしさを大切にする。
Appleの製品は、常に「既存の常識を打ち破る」ものでした。
パソコンはオタクだけが使うもの、と言われていた時代に、家庭に置けるデザイン性のあるMacを生み出しました。
携帯音楽プレーヤーが当たり前だった時代には、iPodを通じて「音楽の持ち歩き方」そのものを変えてしまいました。
この発想の根底にあるのが「Think Different」です。
「Think Different」が伝えたかったのは、「自分らしくあること」の大切さです。
たとえそれで周りから「クレイジー」だと思われたとしても、それが自分にとって正しいのなら、胸を張っていればいーじゃん♪ってことだと思います。
まとめ
「Think Different」は、Appleの広告コピーであると同時に、私たちの生き方に通じる普遍的なメッセージです。
・周りに「クレイジー」と思われてもいい
・常識にとらわれず、自分の視点を信じる
・他人ではなく、自分らしさを大切にする
About the only thing you can’t do is ignore them.
彼らを無視することは誰にもできない。
And while some may see them as the crazy ones, we see genius.
彼らはクレージーと言われるが、私たちは天才だと思う。



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